皆様こんばんは。

今日は金曜ロードショーで『千と千尋の神隠し』がありましたね。2001年公開だったので、僕が映画館で観た時はちょうど主人公の千尋と同じ10歳だったようです。この映画が2時間超えの作品だったと言うこともあり、当時は早く帰りたかった記憶があります(笑)

さて、そんな『千と千尋の神隠し』ですが大人になった今観てみると、子どもの頃には気づかなかったテーマが垣間見えますね。今回は『千と千尋の神隠し』をWikiや考察サイトを見ずに感じたままに感想を書いていきます。まだ観たことの無い方は是非観ましょう。そして感想を共有しましょう(^ω^)

目次

①ラーメン・ツケメン・ハクイケメン!

②働け!!

③自然との調和、スタジオジブリ

④リン・THE・姉貴

⑤世界で最も多くの人に見られた吐瀉物

⑥前へと進む者には善意の道が拓かれる

①ラーメン・ツケメン・ハクイケメン!

おそらく多くの方が見始めて20分程経ったら皆思うのではないでしょうか。

男女問わず自分がハクに惚れているということに。

しかし残念でしたね。ハクは千尋のものです。

千尋があの世界に入って初めての夜が訪れ、油屋の前に架かっている橋を渡る際、千尋は人間のにおいを出さないようにするためハクに息を止めて歩くように言われます(あの世界では人間とそれ以外の生物・神様とではにおいで判別が出来るのだそう。ちなみにあの世界のものを口にするとあの世界のにおいに馴染んでいくのだとか)。結局小さいカエルの登場にびっくりして呼吸をしてしまうのですが、そんな千尋を責めるわけでも無くハクは「千尋は頑張った」という一言を掛けてくれます。

敵地の中にある際は周囲に千尋の味方だとバレないようにするため毅然とした態度で彼女を諫め、その後おにぎりを持ってフォローに行くなど、まさに上司の鏡ですね。うちの会社のクソ上司共お偉いさん方がハクのようになってくれれば良いのですが……。

まさに「愛」です。

②働け!!

ハクは言います。「どんなことを言われても『ここで働かせて下さい』と言うんだよ」

湯婆々は言います。「なんでおまえを雇わなきゃならないんだい!?見るからにグズで!甘ったれで!泣き虫で!頭の悪い小娘に仕事なんかあるもんかね!これ以上穀潰しを増やしてどうしようっていうんだい!」

いやはやこれは今仕事に情熱を傾けられない僕にとってなかなか胸に刺さる言葉です。

自分の甘さをまさかこのような形で指摘されるとは思いもしませんでした。

ただこれは所謂NEET向けのメッセージと単純に理解することが出来ます。NEETという言葉が使われ始めた年代と近いですから、もしかしたら社会風刺を兼ねているのかもしれませんね。

③自然との調和、スタジオジブリ

スタジオジブリと言えば、『風の谷のナウシカ』や『もののけ姫』に代表されるように、自然との調和・共存をテーマにした作品が多いですよね。千と千尋の神隠しにももれなくこのテーマが描かれています。

千尋が働けるようになって最初で最後の大仕事が腐れ神の相手をすることでした。周りの食べ物は近づいただけで腐るほど、この神の纏う瘴気は強烈です。千尋はあまりの迫力と強烈な刺激臭に晒されながらも、なんとか神様を風呂場まで案内することが出来ました。直前に「カオナシ」に貰った薬湯の札を使い神様にたっぷりの薬湯を掛ける千尋。途中神様の体に何かが刺さっていることに気がつきます。実はこれこそ腐れ神の正体、悲惨なまでに大量の廃棄物でした。湯婆々が後々この神のことを「名のある川の主」と称していること、ハクの正体が「コハク川」という名前の川(竜)であったことを斟酌すると、川に捨てられた大量の廃棄物によってこの神は腐れ神と間違えられるほどになってしまったと考えることが出来ます。自然を顧みない人間の所行が自然を蝕んでいると実にダイレクトに表現したエピソードだったと思います。

④リン・THE・姉貴

「リン」、この作品の中で最も素晴らしい功績を残した脇役と言えばこの方でしょう。初めはイモリの黒焼きにつられて千尋の案内を任された彼女ですが、正式に千尋が働くようになると、まるで彼女のお姉さんのようにしっかりと面倒を見ていることから、非常に情に厚く、細やかな気遣いの出来る女性であることが窺えます。映画の序盤でハクイケメン!!と思っていましたが、いつの間にかリン姉さんの虜になっておりました。

是非僕のお世話もして下さい!!

⑤世界で最も多くの人に見られた吐瀉物

「カオナシ」さん、リバースしすぎですわホンマ。ナウシカの巨神兵といい、もののけ姫のオッコトヌシやデイダラボッチといい、何故自然に重きを置く作品では必ずと言っていいほど「ドロドロした何か」が出てくるのでしょうか。そうですね。

リンさん!僕のドロドロもお世話下さい!!

まぁ真面目な話をするとドロドロになって土に帰るor元の姿に戻るという描写は自然のサイクルを模写しているのかなと感じました。終わり。

⑥前へと進む者には善意の道が拓かれる

ハク、リンの項目でも述べているのでわかりきったことですが、この世界の住人は表面的にはぶっきらぼうに見えて根は良い人が多いですよね。

あの湯婆婆も面接の時こそ物凄い勢いで恐喝してますけど、なんだかんだやる気を見せれば採用してくれました。腐れ神の案件をやりきった後は千尋を抱きしめて、皆の前で表彰もしてくれています。釜爺もそうですね。最初こそ少し厳しめですが、千尋が何か出来ることを探して一生懸命炭を運んでいる姿を見てからはずっと味方です。

とは言え、これらのことは全て最初から用意されていたシナリオなのではなく、ハクを終始信じ続けた千尋の「意志」と「行動」によって導かれた結果です。この映画を通して宮崎駿監督が伝えたかったのはこのことなのかなと思いました。

以上、映画を見てて感じたことを殴り書きにしてみました。未だに売り上げを伸ばしている『君の名は』も非常に興味深い作品ですが(こちらの感想もまた後日書ければと思っています)、日本国内において未だに興行収入No.1のアニメ映画だけあって非常に面白い作品でした。子どもの頃見たときとはまた違った見方が楽しめるというのはまさしく大人の特権ですね。

それでは今日はこの辺で。