皆様!!ついに!!

キングダム45巻が発売されました!!

うおおおおおおお!!嬉しいいいいいぜええええええええええええ!!!!!

というわけで早速感想・レビューを書いていきたいと思います。

※ここから先は45巻のネタバレを含んでいますので、ご覧になる際は自己責任でお願い致します。

目次

①黒羊丘の戦い、ついに決着!!

②飛信隊に魅せられた新たなる仲間が

③趙国(李牧)の得た2つの収穫とは……?

④法治国家への展望

⑤宣戦布告

⑥飛信隊の入隊試験ッ!!


①黒羊丘の戦い、ついに決着!!

コミック41巻から開始された秦国(総大将:)VS趙国(総大将:慶舎)の戦いがついに終止符を打ちました。結果だけを見れば、戦争前に推定されていた犠牲者の半分以下の形で戦いを終わらせた秦軍の圧勝でありました。

もとい趙の総大将、慶舎を信が討った時点で「総大将を討つ」という意味での戦争は秦の勝利だったのですが、黒羊丘という地の利を得る意味での戦争も秦の圧勝という形で幕を閉じました。

44巻の最後で桓騎は部下の砂鬼一族に命じて黒羊中の村人を惨殺し、骸の門を作り上げ、それを紀彗に送りつけます。同時に書状も出し、紀彗が城主を務める離眼でも同様の行為を行うと脅迫することで紀彗の心を揺さぶります。

結果的に紀彗本隊は黒羊丘から撤退し、離眼への帰路に着きます。その隙を突いて秦軍が黒羊丘を征服。被害を最小限にとどめながら地の利を得ることに成功します。


②飛信隊に魅せられた新たなる仲間が

飛信隊には桓騎軍から那貴が名目上は交換(実質は飛信隊の監視役)として送り込まれています。側近でもその判断には頭を悩ませる桓騎の解説役として、右も左も定まらない此度の戦場における飛信隊の道しるべとして活躍します。44巻にて信が慶舎との決着を進めようとしますが、多勢に無勢の状況もあり逃してしまおうとしたところに那貴が登場。退路を断ち、時間稼ぎをすることで見事信と慶舎の一騎打ちの場面を作り上げました。

実際に趙国三大天の候補にも挙げられる慶舎を見事討ち取った信を目の当たりにし、信と飛信隊の「強さ」を確信、飛信隊に入隊することを決意します。入隊の折、桓騎から理由を問われた際に放った一言が

あっちで食う飯ってうまいんすよね。意外と。

という言葉でした。多くを語らない桓騎に対する那貴なりの精一杯の感謝のこもった言葉だったように思います。


③趙国(李牧)の得た2つの収穫とは……?

幼少の頃より育ててきた片腕の慶舎を討ち取られた李牧は珍しく感情的になります。しかしながらプラスの方面で言えば2つの収穫があったのだとか。それは

「名将、紀彗の存在」「桓騎の弱点」

だということらしいです。紀彗の強さ、いえ、それ以上の高潔さを李牧は評価しているのでしょう。『キングダム』において李牧は倒すべき敵国の人物ではありますが、本来は争いを好まず慈悲深いキャラクターとして描かれています。自国の民をどうしても見捨てることができなかった紀彗には何らかのシンパシーを感じたのだと考えられます。

もう1点の収穫は「桓騎の弱点」だそう。桓騎将軍はこの漫画において抜け目のない、何を考えているかわからない人物として描かれていますが、彼の行動理念はいたってシンプル

どんな手段を使ってでも最後には必ず勝つ

これだけです。劇中での桓騎の活躍を振り返ってみましょう。

・簾頗との戦いにおいて簾破軍のブレーン、玄峰を自らスパイとなって討ち取る

・函谷関の戦いにおいて自ら敵国の戦士に紛れ込み韓の総大将成恢を討ち取る(実際に討ったのは張唐ですが)

・黒羊丘の戦いにおいて絶好の攻め時にもかかわらず相手が動くのを待って心理戦を仕掛ける。

大きな活躍はこの辺りかなと思われます。

この3つに共通するのは「非常に高いリスクを負う代わりに、それ以上の活躍をする」ということですね。前半の非常に高いリスクを負う点が桓騎の弱点ではないかと考えられます。

後々李牧VS桓騎の構図も浮かび上がりそうですね。特に今回の李牧の発言を見る限りだとかなりの策謀を練って打倒桓騎目指すものと思われます。しかし桓騎は桓騎で絶対にただで負けることはあり得ないです。常に余裕の表情で汗一つ流していないのが今までの描かれ方ですから、そこのスタンスは崩れないものと思われます。ただ万に一つ桓騎が敗北するタイミングが来るとすれば「最後には必ず勝つ」という特徴の「最後」をどこに持ってくるかでしょう。その際に思い出すのが函谷関の戦い(28巻)で毒によって命を絶った張唐の

「秦国一の武将となれ」

という言葉でしょう。秦国が六国を制覇するための布石、後々李牧が巻き返せない布石を充分に打ってから敗北ということになるかと思われます。桓騎らしくもあり、同時に桓騎らしくない最期になるのではないでしょうか。政が呂不韋との舌戦の折言ってましたよね「人の持つ本質は光だ」と。桓騎将軍という闇の深い人物にも最後光がさすことを一読者として見てみたいなという節はあります。


④法治国家への展望

趙国宰相、李牧と斉国王、王建が政の元を訪ねました。その中で描かれている王建と政との会話の中から、ようやく政の思い描く中華像というのが見えてきましたね。彼による中華の統一は「秦」国による征服なのでは無く、「新」国家の建設であるというのです。そしてその新しい国家を統治するのは征服した国の王でも貴族でもなく、全ての人間に対して平等なる「法」であるべきと断言しています。その答えに500年の戦乱の中で答えを出せないでいた斉王王建も納得し、秦が斉以外の5国を征服した暁には降伏すると自ら提案しています。

なるほど「法」が全てであるならば後々の始皇帝が行う焚書・坑儒ももしかしたら政の意志とはまた別に行われた可能性が示唆されますね。そしてもう一点、『キングダム』において「法」と言えば誰か思い当たりませんか?

そう、呂氏四柱として最後まで呂不韋に従った「法の番人」李斯ですね。今まで法の番人という肩書きだけでしたが、今後彼には何らかの活躍、もしくは暗躍が期待されます。焚書・坑儒という今の政を見ると見当も付かないような蛮行の裏にどのような背景があったのか、個人的に今後非常に楽しみなところです。


⑤宣戦布告

王建との対談の後、政は李牧との対談に臨みます。ここで李牧は7国同盟を提案しますが、政は李牧や政がいなくなった後にそのような同盟はなかった物になるとの考えから、この提案を却下し宣戦布告を宣言します。その後李牧は秦の文官の前で自身に対する圧倒的な自信を咆哮し、同様に宣戦布告を行いました。

この話の中で李牧は自分の国の王が政であるならばどれだけ良かったかという旨の話をしています。今の趙王が暗愚であることを暗に認めているような物ですが、それでも尚趙王に使えるというのは、自分に対する自信と不義を行わないという高潔さから来ていると考えられます。しかしこのような義を重んじる心は実益を念頭に置き、才覚さえあればどんな身分のものでも採用したとされる始皇帝の考え方とは相反する物です。これはつまり伝統や義に重きを置いた時代から、実利主義という新たなる時代の幕開けが政の双肩に委ねられたことの比喩表現であるようだと僕は思いました。


⑥飛信隊の入隊試験ッ!!

宣戦布告を行ったことでこれから先血みどろの戦いが予想されるため、早速各国は戦備強化を図ります。これは飛信隊のもとにも影響し、新たなる入隊希望者を募ることとなりました。

そこで出会ったのが秦で唯一中華十弓に名を残したとされる蒼源という戦士の息子たちでした(すみません弟の名前が淡というのはわかったのですがお兄さんの名前は出てこずわかりませんでしたorz)。狩人である彼らは圧倒的な弓の技術を持っているため、飛信隊に加わることは確定でしょう。おそらく彼ら2人は楚国との戦いにおいて信と同世代の中華十弓の一人白麗と弓を交えることが予想されますね。今後も先頭における表現や戦術が広がったと考えるとワクワクします。


以上『キングダム』45巻の感想・レビューをお届けしました。やはり面白いですね。読み返せば読み返すほど、このコマの台詞は今後のシーンにつながりそうだと楽しみながら読むことが出来ます。本当に原先生は原題の羅漢中です。

さて余談です。

ナオ禁3日目に突入しました。さすがにちょいと悶々としてきた感じですが、まだ頑張ります。個人的には2月3日辺りまで我慢したいなぁとか思っています。何故2月3日かって?それは秘密です。

それでは今日はこの辺で。

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