皆様、あけましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

時の流れというのは早いもので、平成もとうとう30年になりました。アラサーどころかマジモンの30歳でございます。平成生まれの少女達がいつしかBBAお姉様になられるお年頃ですから、時というものは人を大人にしてくれますね(何言ってんだ)。

さて2018年現在平成という元号ですが、天皇陛下退位に伴い来年2019年4月から新たな元号になるそうです。何になると思いますか?正月休みだからといってテレビを観るばかりでは面白くないので、頭を少し使ってみましょう(でもやっぱ芸能人格付けとかは面白いよね)。

まず、元号を予測する上で考慮すべき点がいくつか在ると思いましたのでこれを元に考えていきます。

①元号は『元号法』に準拠し、制定される

②明治・大正・昭和・平成のローマ字読みの頭文字であるM・T・S・Hから始まる元号は制定しないと考えられる

③近現代とされる明治・大正・昭和・平成は『史記』『易経』『書経』といった全て中国の古典に出典元がある

以下にそれぞれの説明を載せます。


①元号は『元号法』に準拠し、制定される

昭和54年(1979年)、大平総理大臣の際に『元号法』が改訂されております。これに元号を決める上での留意点が載っていますのでご紹介致します。

1.国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること。
2.漢字2字であること。
3.書きやすいこと。
4.読みやすいこと。
5.これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと。
6.俗用されているものでないこと。

以上6つの決まりに従って元号は制定されるというわけなんですね。漢字2字という制約や読みやすい書きやすいの他に国民の理想としてふさわしいと言うことなので「珍歩」とか「牧起」とか「運湖」みたいな低俗な言葉を連想させる言葉はふさわしくないということです。他にも熟語として日本語に無い言葉と書いてありますから「平和」とか「進歩」とか「安泰」のような言葉も制定されません。

書きやすい・読みやすいに関しては「明治」「大正」「昭和」「平成」いずれも小学校4年生以下で習う漢字*ですから、この辺りでなんとなくの目星は付けられるのでは無いでしょうか。あとこれらは全て一文字あたり9画以下の漢字ですからそこも参考になるでしょうね。画数が多くなって「面倒くさい」と一般人に言われる方が面倒くさいですから。

オレンジ工房様-「小学校で習う漢字チェックツール」を使用させて頂いております。


②明治・大正・昭和・平成のローマ字読みの頭文字であるM・T・S・Hから始まる元号は制定しないと考えられる

実は「平成」という元号が制定される前に他に「修分(しゅうぶん)」「正化(せいか)」という2つの候補があったそうなのですが、いずれも「昭和」のイニシャルである”S”と重複してしまうことが要因で最終的に「平成」に決まりました。明治は1912年まで続いていますから、明治生まれの方で一番お若い方は106歳ということになります。日本で最も年齢の高い方は現在117歳ですのでまだ「明治」のイニシャルである”M”と被る子音は使用されないでしょうね。

ということですので使える文字としては「あ行・か行・な行・や行・ら行・わ行・が行・ざ行・だ行・ば行」のいずれかということになります。加えて「ち」はCHIとローマ字で書けますからこれは「た行」の中でも使用できるかもしれませんね。


③近現代とされる明治・大正・昭和・平成は『史記』『易経』『書経』といった全て中国の古典に出典元がある

「明治」「大正」「昭和」「平成」は全て中国の古典にある言葉を組み合わせて使用されています。

明治:聖人南面而聴天下、嚮/聖人南面して天下を聴き、明に嚮(むか)ひて治む/『易経』

大正:「亨以、天之道也」/大いに亨(とほ)りて以て正しきは、天の道なり/『易経』

昭和:「百姓明、協萬邦」/百姓(ひゃくせい)昭明にして、萬邦(ばんぽう)を協和す/『書経』

平成:内/内平かに外成る/『史記』

次の元号が同様に中国の古典から組み合わされるという決まりは無いですが、あくまでこれまでの法則に従えば『史記』を初め、四書五経のようなところから選出される可能性は高いと考えられます。


以上が元号を制定する上で考慮されている点だと思われます。他に法則性があるとすれば「明治」「昭和」は偏(へん)と旁(つくり)から成る元号であることから昭和の次の次である元号に偏と旁を用いた漢字を使用されるかもしれませんが、これはたまたまだと思いますので考えなくて良いと思います。

ちなみ五経の一つである『書経(古名:尚書)』を先ほどご紹介したオレンジ工房様のツールで小学4年生以下の漢字を黒字としてあてはめてみるとこんな感じになります(文字が赤く塗られているため見る際はご注意を)。

元号検索.jpg

緑の丸で囲っているところが「昭和」の出典となった箇所ですね。有識者の方が数名で元号を制定されるようなのでこんな雑な見方はしないでしょうが、こうやって絞り込んでいくのも面白いです。


というわけで勝手ながら今回は2つ予想致しました。

「知正」

出典は『易経』:「進退存亡而不失其者,其唯聖人乎」より。ちなみに「」内の意味は全くわかりません(白目)。

【参考】中國哲學書電子化計劃様-「䷀乾」←中国語のサイト様です。

「文思」

出典は『尚書(=書経)』:「昔在帝堯,聰明文思,光宅天下」より。文思の他に「文光」とか「光天」とかもありえそうですね。

【参考】中國哲學書電子化計劃様-「虞書」←こちらも上記同様中国のサイト様です。

いかがでしょうか。大分厨二病をこじらせた感じになってしまいましたが、案外それっぽくはないでしょうか。ただ実際考えてみると「さ行」や「ま行」が使用できないという制約は思いの外大変で、元号を制定する方々も苦労なさるだろうなと思います。

インターネット上では「安久」という元号が次に来るのではと多く見受けられます。「安」「久」どちらも元号の中では多く使われている漢字ですので、案外これも採用されるかもしれませんね。せっかくのお正月、こういう楽しみもありなのではないでしょうか。

それでは今日はこの辺で。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

【参考】

オレンジ工房様-「小学校で習う漢字チェックツール」

「中國哲學書電子化計劃」様

内閣公文書館-「元号選定手続について」

Wikipedia様-「元号一覧」

文部科学省HP-「学年別漢字配当表」