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【今日の語彙】第5語はこちら

ユートピア

読み方:ゆーとぴあ(そのまんまやんけ)

意味:「どこにもない国」、転じて「理想郷」


ユートピアという言葉自体は理想郷という意味でご存知の方も多いでしょう。

これはもともと16世紀イギリスの作家、「トマス・モア」による造語で、ギリシア語の οὐ (not)+τόπος (place)でどこにも無い場所という意味になります。同時に彼の著作のタイトルでもあります。

理想郷という考え方・概念は洋の東西問わず、様々な言葉として登場します。

アヴァロン、アルカディア、ニライカナイ、シャングリラ、エルドラド、桃源郷、蓬莱、エリュシオンetc…

パズドラやモンスト等、現在を代表するソーシャルゲームにもその名を冠したキャラクター達が活躍します。

モアは『ユートピア』の中で当時の英国の王政を辛辣に批判するために、ユートピアという国がいかに理想的な人物達で構成された場所であるかを記しています。理想的な人物と述べたように、ユートピア自体は単なる国家でしかありません。そこに属する人々がモアの考える理想的な人物像というイメージです。

といってもわかりにくいですね(白目)

一部、特徴をお伝えすると……。

①男女問わず1日6時間労働であり、残りの時間は科学や芸術、有益な知識の習得など自己研鑽の為にある。

②戦争を呪い、忌み嫌う。彼らが財を為す理由は戦争で仲間達が傷つくことよりも、傭兵を雇うことを選ぶためである。そのため金や銀と言ったものを値打ちあるものとしてでは無く、便器や奴隷をつなぐ鎖として用いる。

③ユートピア人が奴隷にするのは他国との戦争で捕らえた捕虜ではなく、素晴らしい国家で生まれ育ったにもかかわらず悪の道に堕ちた(犯罪を犯した)同胞だけである。

④大都市の中には、よもやそれだけで小都市と見まごうばかりの病院があり、どんな数の病人であろうとものびのびと療養できる環境を整えてある。

なかなか僕らの理解の範疇を超えた部分もあるかもしれませんが、僕個人としては住みやすく安定した基盤を築くことの出来る理想郷と思います。

しかしながら一方で個よりも共同体を重んじ、その共同体からは悪の芽は発芽しないという、ある種極端な思想が見て取れます。また奴隷制が存在することを鑑みると、コレが当時の発想の限界だった言うことを示唆しております。

さて、解説になってるかわからない解説をさせて頂きましたが、僕らが描く極楽浄土のような世界では無いことだけは確かです。


というわけで最後に恒例の用例をご紹介して締めとさせて頂きます。

ユートピアを目指す」そう言って僕はかの少年を教唆した彼女の衷心からの、屈託無い笑顔を夢寐にも忘れることが出来ない

以上、それでは今日はこの辺で。

【関連】

【今日の語彙】第1語 「夢寐にも」

【今日の語彙】第2語 「衷心」

【今日の語彙】第3語 「屈託が無い」

【今日の語彙】第4話 「教唆」